歯周病治療

片岡歯科 歯周病治療イメージ

虫歯になったことがない人でも歯周病になる人は非常に多いです。
30歳以上の人が歯を失ってしまう最大の原因は虫歯ではなく歯周病だというデータがあるのです(歯を失う原因の32.4%が虫歯、41.8%が歯周病。8020推進財団による調査を参考)。
歯周病は非常にかかりやすい病気で、自覚症状がない軽度のものも含めると20歳以上の80%以上の人が歯周病であると言われています。
歳を重ねると共に唾液の量が減るため、口の中が乾燥しやすくなり、歯周病にかかりやすくなります。
1本でも多く自分の歯を長く残すために早期の治療、予防が非常に大事です。

歯周病の予防

歯周病の主な原因はプラーク(歯垢)と呼ばれる歯にくっついてる粘着性の細菌の塊です。このプラークが出す毒素が歯茎に炎症を起こし、歯周病を誘発してしまうのです。
歯周病を予防するためには3つの対策が必要です。

丁寧な歯磨きとデンタルフロス
片岡歯科 デンタルフロス

食後、3分以内に歯磨きをすることでプラークの付着を効率的に阻害することができます。3分以上かけて丁寧に歯磨きをしましょう。
歯磨きに加えて、一日1回デンタルフロスで歯と歯の間を掃除することでより一層歯周病にかかりにくくなります。

よく噛む

食べ物はよく噛むと唾液の分泌が促されます。唾液は食べ物のカスを取り除いたり、口の中の細菌を浄化したりと口の中を良い状態を保ってくれます。子供が歯周病になりにくいのは唾液の分泌が多いからです。
唾液の分泌を増やすにはよく噛むことが重要で意識してよく噛むことはもちろん、噛みごたえのある玄米などを食事に加えることも大事です。

歯医者で定期的にプラークを取る

歯磨きなどのセルフケアだけではどうしてもすべてのプラークを除去することはできません。歯並びが悪い人はもちろん、正常な歯並びの人でも徐々にプラークが溜まっていきます。
そのため、定期的に歯医者でプラークを除去することが歯周病予防に非常に大事になってきます。

歯周病が引き起こす病気

歯周病は歯茎への悪影響だけではなく、全身の病気を引き起こす原因になることが近年わかってきました。

動脈硬化・狭心症・心筋梗塞・脳梗塞(血管がつまる)

血管が詰まることで引き起こる病気は、肥満や運動不足や偏った食生活などが原因であることは周知の事実ですが、歯周病原因菌が原因の一つであることがわかってきました。歯周病原因菌が血管を刺激することで動脈硬化が起きる物質が出るのです。歯周病の人はそうでない人に比べて、2.8倍も脳梗塞になりやすいという研究結果もあります。
こういった血管が詰まる病気を防ぐためにも歯周病の予防と治療は非常に大切です。

糖尿病

糖尿病が原因で歯周病になることは昔から知られていましたが、歯周病になることで糖尿病が悪化するということも明らかになっていきました。すなわち歯周病と糖尿病はお互いに悪い影響を引き起こし合っているのです。 一方で歯周病を治すことができれば、糖尿病の症状が改善するため歯周病を治すことは糖尿病のためにも重要です。

血糖値の上昇

歯周病になると炎症が起こった歯茎から細菌が血管内に放出されます。細菌自体は白血球の働きで死滅しますが、細菌の死骸が毒素をもっており血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを邪魔するのです。
歯周病が治ると、血糖値のコントロール値を示すHbA1cの値が良くなります。

早産・低体重児早産

歯周病になっている場合、早産や低体重児出産になってしまう確率がそうでない場合に比べて7倍にもなります。妊娠中は飲酒や喫煙はご法度だというのは誰でも知っていますが、歯周病であるリスクのほうが遥かに高いのです。
歯周病細菌の毒素が口の中から血管に入り、胎児にそのままその毒素が感染ってしまうことが原因であると考えられています。
歯周病は予防も治療も可能な病気です。生まれてくる赤ちゃんのためにも歯周病対策を早めに行いましょう。

肺炎

肺炎は肺の中に細菌が入ってしまうことで起きる場合がありますが、歯周病細菌が肺に入ることが原因で引き起こる場合があります。
肺は咳をすることで肺の中に細菌が入らないようにしていますが、高齢になると咳をする能力が低下し、むせたりして肺の中に細菌が入りやすくなります。
少しでも細菌を口の中に留めないために歯周病対策が重要です。

その他の病気

他にもアルツハイマー病、リウマチ、メタボリックシンドロームなどの病気にもなりやすくなることがわかっています。

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